ニトリの歴史と製品の特徴
創業1967年のニトリは、もともとは家具店として北海道の札幌市内で展開していました。ニトリの設立は1972年です。創業者であり現社長でもある似鳥昭雄氏の苗字である、似鳥(にとり)を取って、「ニトリ」という社名は誕生しています。
ニトリの家具の特徴としては、品質の良さと価格の安さが挙げられるでしょう。当時の風潮としては、どちらかといえば家具には高級志向が求められていました。安い家具はそのうちダメになるというイメージが強かったのですが、ニトリにはそれを覆す品質の良さと価格の安さ、加えてセンスの良さがあったのです。
ニトリは「O・T・C・M」(ワンハウス・トータル・コーディネーション・マーチャンダイジング)という商品構成思想を基本概念として持っており、この概念に基づいて商品の開発を行っています。簡単に言えば、一軒の家全部をまるまるコーディネートするということです。
もうひとつの特徴として挙げられるのは、家具などのホームファニチャーだけでなく、布製品や日用品を中心としたホームファッションをも併せ持っていることです。そのため、日用品を求めるユーザーも家具を求めるユーザーも、両者共に満足のいく買い物が出来るのです。現在、全国に182店舗と海外に4店舗を展開しているのをみると、これまでのニトリの戦略が功を奏していると言えます。